見覚えのあるアドレス
2012/02/22『どうしてる?』
見覚えのあるアドレス。また、メールが来た。
彼と出会ったのは、あるであい系。
プロフィールを見た時から何だか変な人だなぁって思っていたんだけれど、ちょうどその時ってすっごく好きだった人に振られたばかりだったから、あえて彼を選んだ。
はっきりいってヤケになっていただけ。
遊んでいそうな軽そうな人なら誰でもよかった。
本気の恋愛なんてもうしたくなかった。
だから、出来る限り軽い女を演じてメールした。
本当は『真面目すぎてつまらない。逆援助セレブと居た方が面白い』って言われて男に振られた女のくせに……。
軽い女の子のふりは、文章でだけなら簡単だった。
シモネタを楽しんでいるふりをすればいいだけ。
話題はどんどん過激な内容に変わっていったけれど、不思議と不快感はなかった。
所詮、メールだけの関係。虚構の世界。相手がどんな人かなんて関係ない。
でも、何度かメールをしているうちに彼には自分と似たような空気を感じた。
『空虚感』とでもいうのかな。
虚しさを感じながらくだらないシモネタを話している感じ。
決して心底、楽しんでいるわけじゃない。
似たような感覚を持っていると惹かれるものがあるのか、いつしか私は彼からのメールを待つようになった。
結局、私たちの関係は、リアルであったことで壊れてしまったんだけれど、もう3年が経つというのに時々彼からメールが届く。